常夜鍋、一般的にほうれん草のしゃぶしゃぶでは、生のほうれん草を使用するらしいです。しかし、ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれていることから、茹でて調理する料理が多いのです。常夜鍋では生の方が手軽で便利だから生のほうれん草を使うのでしょうか、疑問に思うので調べてみました。
ほうれん草は、そのまま鍋に入れて調理!
ほうれん草には、アクと呼ばれるシュウ酸が含まれていますが、一緒にカルシウムを摂取することで、シュウ酸とカルシウムが結合して、人体に無害なシュウ酸カルシウムになり、後に体外に排出されるので、心配しなくて大丈夫ということです。
ほうれん草に含まれるシュウ酸やえぐみが気になる場合は、下茹でしてアク抜きをしますが、気にならない場合でしたらそのまま入れても特に問題はない。
ほうれん草のしゃぶしゃぶ(常夜鍋)をグツグツ煮込んでいる時に、他の食材も含めたアクが浮いてくるので、食べる直前にそれをサッと掬い取ってしまうだけで良いということです。
お鍋に入れる具材で、魚やつみれ団子など、カルシウムが含まれた食材も一緒に入れて食べるとシュウ酸のカルシウムへの影響を抑えられます。どうしてもほうれん草のアクが気なる場合は、サッと下茹でするだけで十分です。
ほうれん草は熱に弱いので、鍋の最後に入れることで栄養素を逃さず、食感も失われずに美味しくいただくことができます。栄養素を逃さないために生のほうれん草を使うようです。
生のほうれん草を鍋にするメリット
ほうれん草と言えばアク抜きが必要と思っている方もいるかと思いますが、ほうれん草のアク抜きは絶対ではありません。
ほうれん草を鍋にそのまま入れるメリットは、
手間がかからない
ほうれん草の下茹でやアク抜きをしないので、そのまま鍋に入れることができるので、忙しい時でも手軽に調理できます。
ほうれん草の風味や栄養素を逃がさない
ほうれん草を鍋にそのまま入れることで、熱に弱いビタミンやミネラルを最大限に保ったまま摂取できます。
鍋料理に彩りを加える
ほうれん草を鍋にそのまま入れることで、鍋料理の見た目にも彩りを加え、鮮やかな緑色で食卓が華やかになります。
鍋にほうれん草を入れる時、そのまま入れることで上記のようなメリットがありますが、どうしてもほうれん草のアクが気なるという方は、サッと下茹でするだけで十分です。
ほうれん草が気になるならアク抜き
ほうれん草にはアクと呼ばれるシュウ酸が含まれており、多く摂ることで体内のカルシウムを奪う可能性があり、摂り入れすぎてしまうと結石の原因になると言われているため、ほうれん草を鍋に入れる時に、気になるならアク抜きした方がよいでしょう。
ほうれん草のアク抜きをする方法
ほうれん草のアク抜きをする方法は、サッと簡単に下茹でします。しかし、茹で過ぎてしまうとほうれん草の栄養素が流れ出てしまうので、注意しましょう。
実際、アク抜きをせずにほうれん草をお鍋に入れて食べても、そこまでえぐみや臭みは感じません。
ほうれん草のアクの正体であるシュウ酸は、カルシウムと一緒に摂取すると無害なシュウ酸カルシウムという成分になり、後ほど体外に排出されますので、カルシウムを含む食品を一緒に摂ることでシュウ酸の弊害を少なくできます。
シュウ酸の致死量から逆算
シュウ酸の致死量は5~10gといわれています。急性中毒症状では、胃痛、嘔吐、口腔及び咽喉の炎症を起こし、腎臓が侵される。 眼にはいると危険です。
ほうれん草1束の重さは、一般的に約180~200gです。ほうれん草は毎日大量に食べるわけでもないので過剰に心配しすぎる必要はありませんが、結石のリスクを考慮すると、できるだけ摂取量を減らした方がよいでしょう。
ほうれん草に含まれるシュウ酸は0.7g/100gです。ほうれん草1kgで致死量くらいになりますが、ほうれん草を鍋でしゃぶしゃぶするわけですから、多分半分くらいが出汁に出ていると考えられます。だからそんなに気にしなくて良いのでしょう。
まとめ
ほうれん草の常夜鍋では生のほうれん草を使用しても、大丈夫なようですね。鍋でしゃぶしゃぶすることで、茹でるのと同じ効果があると思います。しかし、鍋で使用した出汁は使えませんね。
私は気になるので、一度軽く茹でたほうれん草を使いたいと思います。他に入れる具材にもよりますが、出汁が使えて、たくさん食べられるからです。
鍋に水と昆布や椎茸を入れ、ほうれん草をしゃぶしゃぶしてポン酢でいただく、寒い冬にはたまりませんね。