書籍

松尾芭蕉の「無能無芸にしてこの道に通ず」の意味は、「何の才能も能力もなかったので、一つのことに集中することが出来た」と解釈するのは大きな勘違いです。芭蕉は若い頃から俳句というものが好きで好きで好きで好きだったわけです。ですから、芭蕉は謙遜し...

フィリピンの英雄マニー・パッキャオはプロボクサーで政治家としても活躍しています。1978年生まれ身長168センチのサウスポータイプのボクサーファイターです。幼少期はフィリピンスラム街の貧しい家庭で育チマした。初ラスベガスデビューで衝撃の大番...

フレーミング効果は、心理学と行動経済学において、情報の提示方法が人々の意思決定に影響を与えるという現象です。同じ情報でも、どのように伝えるかによって受け取り方や反応が異なることがあります。この理論は、ダニエル・カーネマンとアモス・トベルスキ...

『近思録』（きんしろく）：湯浅幸孫著、タチバナ教養文庫　（上、中、下）を読むにあたって、前もって知っておきたい知識をお知らせします。『近思録』（きんしろく）は、中国宋代の哲学者である程頤（ていい）と朱熹（しゅき）によって編纂された書物です。...

吉田松陰は、幕末の日本において革命的な思想を提唱し、多くの志士たちに影響を与えた人物です。彼が強く影響を受けた陽明学の「知行合一」という教えは、学んだことを即座に行動に移す実践主義を強調しており、松陰の教育や行動の基盤となりました。松陰が陽...

『伝習録』（でんしゅうろく）は、明代の儒学者王陽明（おうようめい）の思想を記録した書物であり、彼の門弟たちが彼の教えを編集してまとめたものです。この書物は、陽明学（ようめいがく）の中心的な文献であり、特に「知行合一」や「良知」など、陽明学の...

湊川の戦いに臨むにあたって禅僧をたずね、禅問答をします。いまや最後の時が来て、生きるか死ぬか、その断末魔に臨んでの覚悟を訴えます。勝敗は決まっている負け戦ですが、大義の為には避けられないのもです。禅僧の返事が「両頭共に截斷して、一剣天によっ...

「宝所近きに在り、更に一歩を進めよ」という禅語は、茶席だけでなく日常生活にも深い教訓を与えてくれる言葉です。意味するところは、「目標や成果はすぐそばにあるが、最後の一歩を進めることで初めて手に入る」というもの。日々の努力を重ねる中で、もうす...

「拈華微笑（ねんげみしょう）」は、禅の世界で広く知られる言葉であり、言葉を超えた深いコミュニケーションや悟りを象徴しています。釈迦が蓮の花を摘み、それに対して弟子の摩訶迦葉が微笑んだという有名な逸話から生まれたこの言葉は、心と心でつながるこ...

『葉隠』の「狂気の哲学」は、他の武士道書と比較することでその独自性が一層際立ちます。特に、新渡戸稲造が書いた『武士道』や、宮本武蔵の『五輪書』と比較することで、山本常朝が提唱する武士道の独特な位置づけが理解できるでしょう。新渡戸稲造の『武士...