白ナス「クララ」はイタリア原産で、日本ではあまり馴染みのない品種ですが、その白ナスを近くのスーパーで見つけました。多分クララだと思います。このナスは名前の通り白く、卵形をしており、長さは約12cm～18cmくらいです。硬めの皮の下には柔らかい果肉があり、種も少なく、加熱するとトロッとした食感と甘さが際立ちます。白ナスはアクが少なく、イタリア料理だけでなく多様な料理にも適しているようです。
日本で一般的なナスは紫色が多く、「中長ナス」という品種が主流ですが、世界中には様々な色や形のナスがあり、全体で約1000種類が存在するとされています。これらは主にインドが原産で、多くの品種が栽培されています。
白ナスとは
白ナスは、その名の通り、白い皮を持つナスの品種の総称です。特に日本ではあまり一般的ではなく、主に西洋種に多い特徴です。以下は白ナスのいくつかの主要な特徴です：
1. 外観:
白ナスは、一般的な紫色のナスに比べて皮が白いのが特徴です。形状は品種によって異なりますが、丸みを帯びた形や卵形が多く見られます。
2. 食感と味:
白ナスは一般的に、皮が硬めで、果肉が柔らかく、クリーミーです。種が少ないため、食べやすく、加熱すると甘みが増すことが特徴です。また、アクが少ないため、下処理が比較的簡単です。
3. 栄養:
白ナスも他のナスと同様に、カリウムをはじめとするミネラル類やビタミンを含んでいます。水分が多いため低カロリーであり、健康的な食材として利用されます。ただし、紫色のナスに含まれるアントシアニンという抗酸化物質は白ナスには含まれていません。
4. 利用方法:
白ナスはその見た目の美しさを生かして、色彩を損ないがちな料理に使われることがあります。色が変わりにくいので、スープやお吸い物、煮物に適しています。また、そのまま焼いたり、ステーキとして調理すると、その独特の食感と甘みを楽しむことができます。
白ナスは西洋料理でよく使われることが多いですが、日本の家庭料理にもアクセントとして取り入れやすく、様々な料理法でその魅力を発揮します。
長ナスと白ナスの違い
長ナスと白ナス（特にクララナスのような種類）は、見た目や味、料理での使用法にいくつかの違いがあります。以下はその主な違いです：
1. 外観:
長ナス: 一般的に紫色が濃く、長く細長い形状が特徴です。日本で最もポピュラーなナスの一つで、皮が比較的薄くて柔らかいことが多いです。
白ナス（クララナス）: 白い皮を持ち、形は丸みを帯びた卵形であることが特徴です。サイズは長ナスよりも小さめで、皮が少し厚めであることがあります。
2. 食感と味:
長ナス: 肉質が柔らかく、ジューシーで水分が多いため、煮崩れしやすいです。加熱すると甘みが増します。
白ナス（クララナス）: 果肉がよりクリーミーで、種が少なく、とろみがあります。また、アクが少ないため、下処理が簡単で、独特のまろやかな甘みがあります。
3. 料理での使用法:
長ナス: 煮物や揚げ物、焼き物など、和洋中問わず幅広い料理に使われます。特に、その柔らかさは煮崩れを利用した料理に適しています。
白ナス（クララナス）: 皮がやや固いため、煮崩れにくく、色が変わりにくいので、スープやお吸い物、煮物に使うときれいな仕上がりになります。また、独特のクリーミーな食感を活かすために焼きナスやナスのステーキにすると良いでしょう。
これらの特徴から、料理の目的や好みに応じて長ナスと白ナスを選ぶことができます。クララナスは栄養面では他のナスと大きな差はありませんが、水分が90％以上を占め、カリウムを豊富に含んでいます。これにより、ナトリウムの排出促進やむくみ改善に役立ちます。一方、紫色のナスに含まれるアントシアニンという抗酸化物質はクララには含まれていません。
クララナスは加熱調理がおすすめです。煮崩れしにくく、煮物やスープに使用しても色が流れ出ないため、見た目が美しく仕上がります。また、カット後の変色を防ぐため、調理前に油で軽く素揚げすることが有効です。
白なすの入手方法
この珍しいナスは、日本では一部の農家や特定の市場でのみ入手可能です。幸いにも近くのスーパーの地産コーナーに出品されていたので買うことができました。
興味があれば種子を取り寄せて家庭菜園での栽培も楽しむことができます。色や食感が異なるクララを使って、日常のナス料理を新しい味わいで楽しんでみてはいかがでしょうか。
白ナスを使ったおすすめの調理法
焼きナス
クララナスを縦半分に切り、表面に少し油を塗ってグリルまたはオーブンで焼きます。
中が柔らかくなり、外側がほんのり焦げるまで焼いてください。
焼き上がったナスにオリーブオイル、ガーリック、塩、ペッパーを振りかけると、シンプルながら深い味わいを楽しめます。
ナスのステーキ
厚切りにしたクララナスをフライパンで両面をきれいに焼き上げます。
バルサミコ酢やレモン汁、ハーブを混ぜたソースで味付けをして、肉厚の食感と相まって満足感のある一皿に。
ミートソースとの組み合わせ
クララナスを小さめにカットし、オリーブオイルで炒めた後、ミートソースを加えて煮込みます。
トロッとしたナスとソースが絡み合い、パスタやリゾットのトッピングとしてもぴったりです。
ナスのミソ煮
ナスを適当な大きさに切り、出汁と味噌で優しく煮込むことで、ナス自体の甘さを引き出し、和食の一品としても楽しめます。
白味噌を使用すると、ナスの白さと相まって見た目も美しい仕上がりになります。
ピクルス
生のクララナスを薄切りにして、酢、砂糖、塩、香辛料でピクルス液を作り、冷蔵庫で一晩漬け込みます。
サンドイッチやサラダのアクセントとしても使え、さっぱりとした味わいが楽しめます。
あとがき
実は白ナスを調理したものが食卓に出ていたそうです。皮の硬い蓮根のような甘酸っぱいピクルスのようなものでした。まだ残りがあるのでステーキにして食べる予定です。
