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納豆を常温で1日放置したのは食べて大丈夫か?また、何回かき混ぜる?

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食品

スーパーで買って来た納豆の表示を見ると10℃以下での保存と書いてありますが、冷蔵庫にしまい忘れてしまうことがあります。冬場であれば気にしないのですが、夏場だと気になります。納豆を室温で保管する際の注意点について調べてみました。

季節によって違う

納豆を冷蔵せずに室内に放置すると、低温の冬期では1日でも安全に食べられることがありますが、夏季や高温の日には数時間で悪化する可能性があります。このため、室温が10℃を超える場合は、納豆の状態を注意深くチェックし、食べるかどうかを判断することが大切です。

納豆は食べる直前に室温に戻しておくと、その発酵がさらに進み、栄養価が高まると言われています。これにより、食前に納豆を室温に戻すことが良いと言われる理由です。

納豆を室温での保管がどれくらい可能かというのは、その置かれた環境の温度や湿度に左右されますが、寒い時期であれば1日置いても問題ないことが多いです。それは、室温が10℃以下だからです。

逆に、室温が20℃をはるかに超える夏やジメジメした時期は、次の日にはすでに食べられない状態になっていることがあります。

納豆をよく観察する

インターネット上では、冷蔵庫から出した納豆が半日から3日程度持ったという報告がありますが、安全は自己責任で判断する必要があります。特に、暖かい環境下では、納豆をよく観察し、異常があれば食べない方が良いでしょう。

納豆を室温で放置すると、通常の発酵を超えて雑菌が増え、腐敗が進むことがあります。発酵による健康的な変化と、腐敗による有害な変化は、微生物の種類によって異なります。納豆には本来、健康に良い効果をもたらす納豆菌が含まれていますが、不適切な保管状況下では有害な雑菌の増殖につながることがあります。

専門用語の注釈:
納豆菌:納豆の発酵を促すバクテリアで、納豆特有のネバネバや風味を生み出します。
発酵:微生物が有機物を分解し、食品の風味や栄養価を変化させるプロセス。
腐敗:食品が雑菌によって分解され、食品の品質が低下し、時には有害な状態になること。

腐った納豆の特徴

①糸を引かなくなったり水っぽくなったりする

②ドロドロしている • 豆の色が変色して黒ずんでいる

③カビが生えている

④強いアンモニア臭や焦げたような臭いがする

⑤味に苦味を感じるなど違和感がある

発酵した納豆が腐ると、雑菌が繁殖し納豆菌のネバネバがなくなるので、混ぜても糸を引かなくなります。納豆には納豆独特の匂いがありますが、腐ると耐えられない程、強い臭いや味に変わります。そのような時には食べないようにしましょう。

納豆を室温で摂取するメリット

納豆を常温で食べるメリットは、納豆の再発酵が始まり、納豆菌が増えることでナットウキナーゼという重要な酵素の活動が活発になるためです。この酵素は、納豆の栄養価を高める重要な役割を果たします。

納豆の栄養成分を最大限に活用するための方法を提案します。具体的には、納豆を食べる約20分前に常温に戻しておくことが勧められます。これにより、ナットウキナーゼが増え、ビタミンKをはじめとする他の栄養素も増加し、風味が向上します。ただし、納豆を長時間常温に置くと過度に発酵が進みすぎるため、適切なタイミングで食べることが重要です。

加熱については、納豆の栄養素を保持するためには控えめにすることが望ましいです。ナットウキナーゼは70℃以上で効果が低下するため、加熱せずに食べることでその効果を保つことができます。

納豆を朝食べる、夜食べる

納豆を食べる最適なタイミングについても触れておきます。

朝食に納豆を取り入れることで、良質なタンパク質の摂取が可能となり、特に冷え性の予防に効果的です。

夜に納豆を食べることで、ナットウキナーゼが血液をサラサラにし、心臓病や動脈硬化の予防に役立ちます。

このように、納豆を適切な方法で食べることで、その栄養素を最大限に活用し、健康に寄与することができます。納豆を冷蔵せずに1日放置しても、10℃以下の環境なら安全に食べることが可能ですが、夏場はそのリスクが高まります。また、納豆が腐ると、その特徴的な臭いや味が変わり、食感も悪化します。常温で適切な時間に戻すことで、納豆の魅力を十分に楽しむことができます。

納豆は何回かき混ぜる?

納豆をかき混ぜることで美味しさが増す理由は、納豆の粘りを生み出す「納豆菌」が関係しています。かき混ぜると、納豆の中に空気が取り込まれ、納豆菌の働きが活発になり、アミノ酸やうま味成分が増加します。これによって、納豆独特の風味が引き立ち、より一層おいしく感じられるのです。また、粘り気が増すことで食感も良くなります。

かき混ぜる回数については、50回が理想的と言われていますが、これは納豆の粘りと風味が最も良いバランスを保つ回数とされています。実際、かき混ぜる回数が多いほど粘りが強くなりますが、100回以上かき混ぜると逆に風味が落ちるという意見もあります。

納豆を美味しく食べるための目安として、まず50回ほどかき混ぜてみると、風味と粘りが程よい状態になります。その後はお好みに応じて回数を調整するのが良いでしょう。

専門用語の注釈

アミノ酸:タンパク質の構成要素で、旨味の元となる成分。
納豆菌:納豆を発酵させる菌で、粘り気や風味を作り出す働きを持っています

まとめ

納豆を1日以上室温で置いておく事などは常識的にはあり得ないことですが、世の中では予期せぬことが発生することがあります。その時の判断材料が10℃以下で保存できているかどうかになります。夏場には連日30℃を越す日が続きますので、室温での放置は危険です。納豆は10℃以下で保存し、よく混ぜて食べるのが最も効率の良い栄養素を引き出した賢明な食べ方ですね。

 

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