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お彼岸の理解は般若心経から学べ

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宗教

お彼岸とは何か、また、なぜ墓参りやおはぎを供えるのか、日本の文化として身近に感じられるこの慣習について、詳しく掘り下げてみました。般若心経に出てくる彼岸、此岸に思いを馳せ、経文をしっかり理解し、間違った供養をしないようにと思います。

お彼岸の概要

お彼岸とは、仏教の観点から見た「彼岸」という概念が起源です。これは、サンスクリット語の「パーラム」や「波羅蜜」(Pāramitā)に由来し、「悟りの世界に至る」という意味を持っています。日本ではこの期間に、仏教の教えに基づき、極楽浄土を想う習慣が根付いています。

般若心経にあるように、此岸(この世)から彼岸に早く行きなさい、執着を捨てて西方浄土、極楽浄土、御仏の世界に行きなさいと諭しているのです。その素晴らしい世界、彼岸にちなんだのが「お彼岸」というしきたりと言われています。お彼岸は、彼岸と此岸の距離が一番近くなると思われている、春と秋の年2回おこなわれ、ご先祖様をより近い距離でご供養する行事です。

般若心経

般若心経はありがたいお経で、死んだらこの世の事は早く忘れてあの世に行きなさい行きなさいと説いています。彼岸へ行きなさいと促しているお経だそうです。

もう少し詳しくいうと、お釈迦様の大切な教えである、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、それから世間一切皆苦が詰まっているお経が般若心経なのです。

般若心経の核心は、現世で見たり聞いたりした事は全て無い。無いということも何も無いというくらい無いんだ。だから此岸のことをいつまでも思わないで、彼岸へ渡りなさい。執着心をなくしなさい、もっと軽やかな心になりなさい、と死者の霊に諭すお経なのです。

だからといって、闇雲にお墓や仏前で般若心経をあげればよいものでは無い。非常に有難いお経であるが故に、内容を理解しておくことが大切なのである。法力のあるお坊様であれば霊の救済になるそうですが、一般の人が供養だと称してあげるのは弊害しかないと聞いている。

写経はどうかといえば同じであるそうだ、心の中でお経をあげているからというのが理由ということです。どうしても写経をしたいのであれば、然るべき指導者のもとで行うのが安全でしょう。

お彼岸の意味と起源

お彼岸は仏教で言う「彼岸」が本来の意味であり、悟りの世界、すなわち西方極楽浄土に心を向ける日とされています。この考えは、春分の日と秋分の日に太陽が真西に沈むことから、極楽浄土に思いを馳せる行事が始まったとされています。

お彼岸の時期:春と秋

毎年春と秋に訪れるお彼岸は、それぞれ7日間続きます。春分の日を中心に前後3日、秋分の日も同様です。この期間中、彼岸入りと彼岸明けに分けられ、中日は春分の日や秋分の日とされます。

墓参りの意義

お彼岸に行われる墓参りは、春分の日や秋分の日に関連して、故人を供養する重要な行為です。この日は、物理的にも精神的にも「彼岸」へと最も近づける特別な日とされ、墓参りを通じて故人を慰め、敬うことができます。

おはぎを供える理由

おはぎ、またはぼたもちの供え物は、小豆の赤色が「魔除け」や「邪気払い」としての意味合いを持つため選ばれます。特にお彼岸の期間中にこれらを供えるのは、故人への敬意として、また彼岸の精神を形として表現するためです。

おはぎは江戸時代に定着した習慣で、春分の日や秋分の日にご先祖様へのお供え物とすると同時に、生きる人々にとっても滅多に食べられない御馳走として振る舞われていました。また、小さい俵型に成形されることから、供物台が小さい仏壇やお墓のお供えにも適しています。
おはぎは牡丹餅(ぼたもち)と呼ばれることもあります。一般的には彼岸の季節によって違いがあり、春は春に咲く牡丹にちなんで「ぼたもち」、秋は秋に咲く萩にちなんで「おはぎ」と言うそうです。

結び

お彼岸は、仕事や日常から離れ、家族が集まる貴重な時期です。墓参りやおはぎの供えは、ただの慣習ではなく、故人に対する敬意と感謝の表現であり、日本文化において重要な役割を果たしています。

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