広島県廿日市市にある宮島紅葉谷公園は、厳島神社から徒歩約5分の場所に位置し、紅葉で有名なスポットです。特に11月中旬から下旬にかけては、ヤマモミジやオオモミジなど約700本の木々が鮮やかに色づき、多くの観光客で賑わいます。
紅葉の見頃は通常11月上旬から中旬に始まり、11月中旬から19日にかけてが最も美しい時期とされています。過去のデータに基づくと、見頃の期間は11月16日から11月19日と予測されています。
公園は非常に人気があるため、特に週末や祝日は混雑が見込まれます。訪問を計画されている方は、朝早くに出かけることをお勧めします。
宮島紅葉谷公園
宮島紅葉谷公園は入園無料で、終日開放されており、トイレも完備されています。公園の入口近くのもみじ橋は、特に美しいスポットです。また、2020年からは紅葉が見頃の時期に夜間ライトアップが行われており、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
ライトアップは11月3日から26日まで、日没から20時まで実施される予定です。
アクセスについては、車の場合は宮島口付近で駐車が可能で、公共交通機関を利用する場合は広島電鉄宮島線「宮島口駅」またはJR山陽本線「宮島口駅」で下車、そこから徒歩約5分です。
さらに、観光を充実させるために、近くの厳島神社も訪れることをお勧めします。この歴史ある神社は、潮の満ち引きによって海上に浮かぶように見える鳥居で有名で、世界遺産にも登録されています。神社と公園を組み合わせることで、宮島の文化的および自然の美しさを存分に体験できます。
厳島神社
海上に浮かぶ大鳥居と社殿で知られる厳島神社は、平安時代末期に平家一族の崇敬を受けました。1168年ごろには平清盛(たいらのきよもり)が現在の社殿を造営し、華やかな時代を過ごしました。
清盛が奉納した「平家納経」は、国宝の中でも第一級の品と称されています。その他にも、清盛は舞楽を大阪四天王寺より移し甲冑(かっちゅう)や刀剣類等の美術工芸品を奉納するなど、都の文化を宮島に移しました。
清盛は平家一族の隆盛を極め宮島の繁栄に多大に貢献したので、現在も平氏の守り神として親しまれています。だからと言って、源氏の人々が行くと障りがあると言うものではありません。平氏も源氏もルーツを辿れば皇室に行き着くのですから。
宮島紅葉谷公園の特徴
宮島紅葉谷公園は、広島県廿日市市に位置する自然豊かな公園で、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れる人気のスポットです。厳島神社から徒歩約5分の場所にあり、訪れる者に四季折々の自然の美しさを提供しています。
主な特徴
紅葉の美しさ: 宮島紅葉谷公園は、ヤマモミジ、オオモミジ、イロハカエデ、ウリハダカエデなど、約700本の木々が秋には美しい赤や黄色に染まります。特に11月中旬から下旬にかけての紅葉が最も見頃とされ、幻想的な景観を楽しむことができます。
ライトアップイベント: 2020年から始まった夜間のライトアップイベントは、紅葉の美しさをさらに際立たせます。日没から20時までの間、公園は灯りで照らされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。
アクセス
住所:広島県廿日市市宮島町紅葉谷
入園料:無料
営業時間:終日開放
設備
トイレ: 整備されており、訪れる人々の利便性を考慮しています。
駐車場: 公園の近くには有料の駐車場がありますが、宮島へ渡る前の宮島口付近にも多くの駐車オプションがあります。
アクティビティ
散策: 紅葉シーズンだけでなく、一年中さまざまな自然の景観を楽しむことができる散策路が整備されています。
写真撮影: 紅葉やライトアップされた風景は、写真愛好家にとって絶好の被写体となります。
宮島紅葉谷公園は、自然愛好家や写真愛好家、家族連れなど、多くの人々に愛される場所です。秋の紅葉シーズンには特に美しく、訪れる価値があります。
宮島は古代より島そのものが神
通称「宮島(みやじま)」で広く知られる「厳島(いつくしま)」は、日本の瀬戸内海に浮かぶ周囲約30kmの島です。広島湾の南西部に位置し、広島県廿日市市に属しています。
宮島は古代より島そのものが神として信仰の対象とされています。また、平安時代の貴族の邸宅建築、寝殿造りで社殿が作られている厳島神社と神域とされ手つかずの自然が現存する弥山原始林は1996年(平成8年)に世界遺産に登録されました。
さらに、日本三景のひとつ「安芸の宮島」でもあり、江戸時代から日本屈指の観光地として栄えてきました。現在でも年間300万人近い観光客を集める、いわば日本国内旅行の「定番スポット」です。
宮島の最高峰 霊山「弥山」
島神社の背景に広がるのは、宮島の最高峰標高約535メートルの霊山「弥山」。1200年もの昔、弥山は弘法大師空海(こうぼうたいしくうかい)により開基されました。弘法大師は100日間の求聞持(ぐもんじ)の修法を行いました。
その際、弘法大師が修行を行ったと云われる弥山本堂や1200年以上経った今も燃え続けている きえずの火など、数多くの足跡や伝説を残しています。また、弥山には自然が創り出した巨岩のアーチ、くぐり岩や山頂に神が鎮座すると云われる磐座石など奇岩怪石があり、史跡と相まってすばらしい景観を創り出しています。
神が宿る神秘の山・弥山の7つの不思議
きえずの火
大同元年(806年)、大聖院を開いた弘法大師(空海)が修行の際に焚かれてから、今日まで途絶えることなく燃え続ける霊火。この火で沸かした霊水は万病に効くと云われています。また、広島市の平和記念公園の「平和の灯火」の元火にもなりました。
錫杖の梅
弥山本堂横にたたずむ八重の紅梅で、弘法大師が立てかけた錫杖が根をはり、ついには梅の木になったという不思議な話が残っています。毎年美しい花を咲かせていますが、山内に不吉な兆しがあると咲かないと云われています。
曼荼羅岩
本堂の裏側を少し下った所にある、畳数十畳分もの巨大な岩盤。古来より弘法大師の書であると伝えられる文字と、梵字やイラストが刻み込まれています。現在は、台風の影響で大木が倒れたため道を閉鎖し立入禁止となっています。
干満岩
その名の通り、側面にあいた小さな穴の水が潮の満ち引きにあわせ上下する巨岩。しかし、その岩穴は標高約500mの地点にあり、さらにはその水には塩分が含まれているのだとか。いまだ科学的な証明がされていない、七不思議の一つです。
拍子木の音
カチーン、カチーン。人気のない深夜、どこからともなく拍子木の音が聞こえてくると云われています。それは弥山に棲む天狗の仕業だろうと語り継がれ、音が鳴っている間は家にこもっていないとたたりがあると恐れられていたそうです。
六しぐれ桜
どんな晴天の日でも時雨のように露が落ち、地面は通り雨が過ぎ去ったように濡れる不思議な桜。江戸時代に発行された『宮島図絵』にも、その奇妙な現象が記されているとか。残念なことに現在は伐採され、見ることができません。
七龍燈の杉
旧正月初旬の夜になると宮島周辺の海面に現れるナゾの灯りを龍燈と言い、この龍燈が最もよく見える弥山頂上の大杉は「龍燈の杉」と呼ばれていました。現在この杉は枯れてしまい、見ることができません。