中秋の名月（十五夜）はかぐや姫が月に帰った日

2024年の旧暦での中秋の名月（十五夜）は、旧暦の8月15日にあたります。これを太陽暦（グレゴリオ暦）に換算すると、2024年9月17日の夜になります。この日は月を眺める特別な夜とされており、竹取物語ではかぐや姫が月に帰った日になっています。

十五夜と中秋の名月とは？

十五夜とは、昔の日本で使われていた旧暦（月の満ち欠けを使って日付を決めるカレンダー）の毎月15日の夜のことです。特に、旧暦の8月15日の夜に見える月が「中秋の名月」と呼ばれています。この日は月を見る特別な日とされ、月見を楽しむ人が多いです。

「中秋」と「仲秋」はどちらも旧暦の8月を表す言葉ですが、少し違いがあります。「中秋」は特に8月15日のことを指すことが多いですが、「仲秋」は8月全体を指すことが多いのです。人べんが付くとつかないで大違いですね。

実は中秋の名月が満月であるとは限りません。旧暦は月の満ち欠けに基づいているので、中秋の名月がちょうど満月になることもありますが、毎年そうとは限りません。なぜなら、新月から満月になるまでの時間が毎回少し違うからです。そのため、中秋の名月と満月が同じ日になる年もあれば、違う日になる年もあります。

2024年の旧暦での中秋の名月（十五夜）は、旧暦の8月15日にあたります。これを太陽暦（グレゴリオ暦）に換算すると、2024年9月17日の夜になります。この日は月を眺める特別な夜とされており、多くの人が月見を楽しむことでしょう。

平安時代に成立した「竹取物語」では、かぐや姫が月に帰ったのは旧暦の8月15日です。

「竹取物語」では、竹の中から生まれ、竹取の翁夫婦に育てられたかぐや姫が、多くの貴公子の求婚を難題で断り、帝のお召しにも応じないまま、月からの使者に迎えられて昇天します。

かぐや姫は本来は月の住人であり、月の美しさや、月に住む仲間たちとの生活に心を奪われていました。しかし、人間界に住み続けることができないことを知り、また、彼女の本来の居場所が月であることを思い出したことから、月に帰ることを決心しました。

『竹取物語』における「月」の役割とは、第一に「月」によって物語がまとまりもっていることでしょう。かぐや姫の登場、貴公子に出した難問、かぐや姫の変化の人としての姿などを根拠付けるのが「月」なのです。

「月」は物語の根拠付けとして機能している。かぐや姫の登場や、貴公子への難問、かぐや姫の変化など、物語のさまざまな要素が「月」によって支えられています。

かぐや姫は本来月の住人であり、月の美しさや仲間たちとの生活に心を奪われていました。人間界で暮らすことができず、本来の居場所である月へ帰ることを決意します。

月は長い間、多くの文化や伝統でスピリチュアルなシンボルとして重要な役割を果たしてきました。ここでは、月のスピリチュアルな意味についていくつかの視点を紹介します。

月の満ち欠けは新月から満月へと進み、また新月へと戻るサイクルを繰り返します。この周期は再生と自己更新の象徴とされ、人々にとって内面的な成長や変化の時期を表すことがあります。

月は夜の光として、直感や潜在意識と強く結びつけられています。特に、満月の時は感情や直感が高まりやすく、内面的な声に耳を傾けるのに適した時期とされています。

月はその柔らかな光と周期的な性質から、女性性や母性の象徴として扱われることが多いです。女性の生理周期と月のサイクルが類似していることからも、この結びつきは強調されます。

月は人々の感情に深く影響を与えるとされ、特に感情の浄化や癒しと関連付けられることがあります。月光を浴びることで心の平和を得たり、感情のバランスを取り戻す手助けをすると考えられています。

多くの神話や伝説では、月は魔法や秘密の力の源とされています。月の満ち欠けを利用した呪文や儀式は、目に見えない力との繋がりを象徴する場合があります。

月はその見え方が常に変わることから、変化への適応や流れに身を任せることの大切さを教えてくれるスピリチュアルな存在です。

月はスピリチュアルな存在であります。中秋の名月に月の波動を存分に体感し、心穏やかに、優雅に過ごしたいものです。決して狼男にならないように、セーラームーンにお仕置きされますよ。